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2017年3月03日

園だより(3月号)をアップしました

 

3月の「園だより」をご紹介します。

保育園の大きな窓から見えるハクモクレンの蕾が、太陽の光を浴びてふっくらと膨らみ始めました。毎年一年を振り返りながら見ているこの当たり前の風景も、今年はやはり少し違って見えています。


今から15年前、東京都が待機児童を解消する為に打ち出した認証保育所制度に、いち早く手を挙げたのがYMCAでした。乳児保育に特化した理想的な保育園をとYMCAチャイルドケア事業の相談役である新澤誠治先生のアドバイスのもと創設されたのがこの東陽町YMCA保育園でした。床にはヒノキを使い保育室にできるだけ多くの光が取り入れられるようあらゆる所に工夫が凝らされ、外の景色と一体になるような、まるで自然の中にいるようなこの優しい園のつくりは新澤先生の子どもに対する深い愛情が込められているような気がしていました。そんな想いの込められた空間の中で15年間たくさんの子どもたちが育ち愛情でいっぱいになった保育室は、子どもたちだけでなく保護者の皆さまにとっても保育者にとっても、心地良い場所だったのではないかと思っています。


子どもたちの素晴らしさを、この園だよりを通して皆さまにお伝えしてまいりましたが、これが最後の原稿となりました。まだまだ伝えきれないエピソードがたくさんありましたが、子どもたち一人ひとりの命の輝きがそれだけで素晴らしい存在であり、その眩しさに感動し、癒され、励まされ、子どもたちの持つ魔法にすっかり魅了された本当に幸せな毎日でした。


人間の生涯の基礎が形成され、この時期に培われたものが生涯の生き方の基盤となるといわれている乳幼児期ですが、その基盤こそ無償の愛なのではないでしょうか。


人間は生まれた時から全てを兼ね備えているのではないかと、この仕事を通して確信するようになりました。大人になるごとに少しずつ無くしてしまった感情や喜びを、子どもたちによってまた取り戻させてもらっているのだと、そしてそれはやっぱり様々な形の愛なのだと強く感じています。この1年間子どもたちやご家族と過ごす中で改めてそのことに気付かされました。子どもたちや保護者の皆さまとの出会いは決して偶然ではなく、神様に導かれた必然であり、皆さまと過ごした時間は人生の1ページを共有した大切な家族としてずっと記憶に残っていくことでしょう。子どもたちの記憶はやがて薄れ消えてしまう時が来ますが、心の奥にしっかりと植えられた種の中には、お友だちと手をつないで行ったお散歩や、思いきり水遊びを楽しんだ夏のこと、どんぐりを夢中で拾いポケットをいっぱいにしたことや、おしゃべりしながら給食を食べたこと、皆で一緒に大きな声で讃美歌をうたった日々の宝物が、ぎっしりと詰まっていることでしょう。愛情という名の大地にしっかりと根をおろし、今の時を喜びをもって生きている子どもたちを、自信をもって送り出せることをとても誇りに思います。最後の園だよりを涙をこらえながら心を込めて書きあげました。この園に携わった全ての人々に感謝をし子どもたちの未来に最大のエールを送りたいと思います。

卒園おめでとう。

 
                                             施設長 矢野 久美



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