毎年保護者の方を招いて開催していた"夕涼み会"の代替えとして、今年は子どもたちだけの夏祭りを8月20、21日の2日間、「オリーブこどもサマーフェス2020」と題して開催しました。数日前からちょうちんを飾ると、乳児クラスの子どもたちも笑顔で指さしをして、当日に向けて子どもたちのワクワクしていく様子が見て取れました。

「サマーフェス」では、ヨーヨー釣り、ボーリング、くじ引きや射的の他に、おやつの時間用に"おかしとジュース"を、おもちゃのお金で自分で購入するなど、初めての体験を楽しみました。屋台用の看板も3・4・5歳児の子どもたちが、保育者と一緒に作りました。ジュースは「1万円」と、とても高かったのですが、保護者の方からは温かい賛同を頂けました(笑)　自分たちで購入したおやつの味はきっと格別だったと思います。

　

2日目は年長さんがハッピを着てお店屋さん側になり、0・1・2歳児のお客さんに「いらっしゃいませ～！」と張り切ってお店番をしてくれていました。ヨーヨー釣りのコーナーでは、「どれがいい？これにする？」とすみれ組(1歳児）のお友だちがすくうのを手伝ってあげていたり、どのお店でも心温まるシーンが見られました。優しい言葉がけをしながら小さい子どもたちに接する年長さんたちの姿を見て、いつの間にかこんなにも心が成長していたんだと胸が熱くなりました。お兄さん、お姉さんを憧れの眼差しで見ていた子どもたちの瞳もまた印象的でした。きっとこうして優しさや思いやりは受け継がれていくのですね。本当に素敵な2日間を保育者たちも体験させてもらいました。

　

今年は保育園での様々なイベントが中止となり、このコロナ禍において子どもたちに提供できることはどんなことかを保育者が一から考えています。そしてこの夏祭りを通して、日常の生活の中にこそ大切なことがたくさんあることも実感しました。子どもたちがとても楽しそうにしていたことが、保育者の喜びであり、年長さんの成長を感じられたことも嬉しい出来事でした。園庭には今年開催されなかった花火や海、虹などの看板を飾り、参加できなかった保護者の方々に少しでも夏のお祭り気分を一緒に感じていただこうと、保育者たちが思いを込めて作成した写真コーナーを設けました。一眼レフのカメラを持参して撮ってくれている保護者の方もいて、用意した甲斐がありました。保育園の壁一面にお祭りの様子の写真を飾ると、それを目にする保護者の方々の笑顔も溢れ、皆さまと接する機会が減ってしまった分、これからも保育を通して心を繋ぐことができたらと思っております。

　

未だコロナ禍にあって心配も尽きませんが、子どもたちの笑顔を守ることを最大の使命として、職員一同これからも心を尽くして参ります。
暑かった夏を乗り越え、秋に向かって更に成長していく子どもたちを
楽しみに見守りたいと思います。