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2022年6月03日

2022年6月の園だよりをアップしました

 

雨上がりの園庭で、大きな水たまりを見つけ、嬉しそうに素足で遊ぶこどもたち。

瞳を輝かせ、夢中になっている姿を見るのは、保育者にとってこれほど幸せな事はありません。憂鬱な雨も子どもたちにとっては、こんなにも素敵な遊び道具になると思うと、自然に無駄はないのだと感じます。

先日、玄関に掛けてある大きな時計を見ていた5歳児クラスの男の子が、『あの3本目の針は何?』と聞いてきました。秒針の事だと分かったので 『この3本目の針が一周すると、この長い針が1分進むんだよ』と答えると、『そーなんだ!うちにある時計には3本目の針ないからさ』と言って、すっきりした様子で園庭に出ていきました。デジタル化が進み、分かりやすく便利になる程、好奇心の芽も削がれていってしまうのかな、とふと感じました。子どもたちは大人が当たり前になってしまった事ほど、何故そうなっているのかを知りたがっています。原点や原理を知りたいと興味を持つところから学びが始まり、成長に繋がっていくのですね。大人ももう一度 子どもの 『何故』 に興味を持ち、子どもの世界感に連れて行ってもらうと、まだまだ新たな発見がたくさんあると思う瞬間でした。


5月28日(土)にYMCAのチャイルドケア事業の全体研修会が行われました。
コロナ禍の為、各施設をリモートで繋ぎ200名ほどが参加する中で、星野副総主事がYMCAの理念と、私たちの使命を講演しました。YMCAは約180年前に社会を良くしたいと願うひとりの青年の祈りから始まり、それに賛同した12名の若者の運動からやがて団体となり、今では世界中に広がりました。研修はYMCAの理念に基づいて、各施設ごとに、これからの保育についての話し合いをしました。語り合う保育者や調理員たちの瞳はキラキラと輝き、それは水たまりで夢中で遊ぶ子どもたちの瞳と重なりました。これからも『ひとりがよくなると世界はきっとよくなる』 『認め合い、高め合うポジティブネットのある豊かな社会を創る』 というYMCAのスピリットと、愛と奉仕のキリスト教の精神を胸に抱き、研修での学びを日々の保育に生かしていきたいと思います。

                                                 (園長 矢野久美)

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