年長クラスの子どもたちが園庭に植えた夏野菜たちがどんどん育ち、オリーブの子どもたちは、いつも興味深く観察しています。先日は大きなナスとピーマンを子どもたちで収穫し、それを調理員さんに炒めてもらって食べました。自分たちで植え、育てた野菜の味は格別だったと思います。このような体験の積み重ねこそが、子どもたちにはとても大切な事だと感じています。

コロナ禍で迎えた3度目の夏となりましたが、年長クラスは7月8日から1泊で山中湖キャンプに行って来ました。2年間できなかったプログラムでしたが、本年度は感染対策を十分に取りながら、実施することが出来ました。お友だちと力を合わせてビックカヌーを漕いだり、キャンプファイヤーを体験したり、野生の白鳥やシカを見たり、大自然の中で過ごした経験は、子どもたちの心を大きく揺れ動かした事でしょう。高層ビルが立ち並ぶ都会の中で育っていても、子どもたちは一瞬で自然の中に溶け込むものですね。どんなにゲームやおもちゃが進化しても、子どもの瞳といのちを輝かせるものは、自然の中にこそあるのだと、子どもたちの姿や同行した職員の姿を通して改めて教えられました。
テレビもおもちゃも遊具もない森の中で、一人ひとりが興味の対象を見つけ、お友だち同士で過ごした時間は心の奥でキラキラとずっと輝き続けていく事でしょう。

保育園では、いよいよ水遊びが始まりました。水着を着た子どもたちは、それだけでも何だかとても嬉しそうです。

今年も暑い暑い夏になりそうですが、子どもたちの健康と笑顔を守りながら『今のときを喜びをもって生きる』ことを日々大切に過ごしていきたいと思います。　　

　　　　　　（園長　矢野久美）