色鮮やかに咲くツツジの花と新緑のコントラストが美しい季節になりました。

早いもので進級、入園から一か月がたち、不安でいっぱいだった子どもたちの表情はいつの間にか可愛い笑顔に変わり、新しい環境を少しづつ受け入れ始めてくれています。

毎日見るお友だちや保育者、今までと違う風景の中で過ごす新しい生活。　
朝、保育者に抱かれて涙を流しながらも保護者の方々に『バイバイ』と手を降る姿を見るたびに、『保育園が大好きな場所になりますように』と心から願い祈る日々です。そんな子どもたちの精一杯の今の思いに寄り添いながら、安心して過ごせるあたたかな空間を、保育者全員でつくっていきたいと思っています。

進級児の保護者の方々も新しい環境の中、心配なお気持ちだったとお察しいたします。それでも子どもたちの生き生きとした表情から、少しずつ安心できるようになったのではないかと思います。子どもたちは大人が想像するより遥かに適応能力に優れ、柔軟な心を持ち、様々な事を吸収し成長しています。そして自ら伸びていく力が備わっているという事を、毎年の事ながら実感しています。この一か月間の子どもたちの目覚ましい成長を、保育者全員が肌で感じている所です。

先日、初夏のようにあたたかな午前中、幼児クラスの子どもたちが園庭でツツジの花びらを集めて水の中に入れて色水を作っていました。その横では、ジョウロで草木に水をあげている子がいたり、木登りをしていたり、泥団子を作っている子もいました。水遊びが広がってみんな最後には素足になって泥んこ遊びを楽しんでいました。どんなに時代が進化をしても、自然との関わりが子どもたちを輝かせるのだと改めて感じる光景でした。目には見えない子どもたちの心の育ちや"いのちの輝き"を、これからもご家族の方々と共に大切に育んでいきたいと思います。

（園長　矢野久美）