まるで真夏のような日差しの日が続き、園庭では大きな樹の木陰が、子どもたちを暑さから守ってくれています。

先日から幼児クラスは朝の受け入れを園庭でしています。木登りや虫探し、畑の野菜に嬉しそうに水をあげてくれたりと、朝から夢中で遊ぶ子どもたちの姿から元気をもらう毎日です。

そんなある日の朝、3歳児クラスの子どもたちが外に出ようとした瞬間、雨が降り始め、園庭に出られなくなってしまいました。"残念だったね"と声をかけようとすると、一人の男の子が『たくさんの鬼さんが泣いてるんじゃない？』と言いました。その発想に心が和み、"残念だったね"と言わなくて良かった、と心から思いました。雲の上には鬼たちがいて、雷や雨を降らせるお話をすぐに思い出した子どもの想像力はやっぱり素敵てすね。
子どもの世界に"残念"なんてないのです。そんなファンタジーな発想をこれからも大切にしていきたいと思わせてくれる出来事でした。

今月からはプールや水遊びが始まり、年長クラスは山中湖での一泊キャンプの活動があります。この夏、たくさんの経験を通して心も体も更に逞しくなってほしいと願っています。
私たち保育者も共に育ち合いながら、心豊かに過ごしていきたいと思います。

（園長　矢野久美）