園庭の木々の葉が色づき始めました。真っ青な秋の空と気持ちの良い澄んだ空気の中で、朝から元気いっぱいに園庭で遊ぶ子どもたちの声と笑顔に、自然と心が和みます。

そんな晴れた日の朝、トンボを見つけたゆり組(4歳児)の男の子。捕まえようと持ってきたのはシャベルと小さなバケツでした。"そんなところが4歳児の素敵なところ"と思いながらそこは一応「虫取り網の方がいいんじゃない？」と伝えると、「そっか！」と急いで取りに行き、トンボ採りが始まりました。次第にトンボを追いかける子たちの人数が増えていき、気が付くと4・5歳児の7～8人がトンボ採りに夢中になっていました。中々捕まえられず諦めかけていると、一人の子の帽子に止まり、ビッグチャンス到来でしたが、帽子に止まったことでみんな大喜びをして笑っている間に、また逃がしてしまいました。最後はさくら組(5歳児)の子が捕まえて、トンボの羽をしっかり持っている姿を、みんな尊敬の眼差しで見ていたのが印象的でした。

早いものであっという間に11月になり、後半の保育に入っています。
YMCAの保育理念である"一人ひとりのいのちが輝く平和な社会の実現を目指す"保育を、
もう一度、職員全員が意識をしながら、丁寧に子どもたちと関わっていきたいと思います。
子どものいのちが輝いているとき、そこにはきっといつも新しい発見があります、それを大人と共有する瞬間の積み重ねが、希望の未来へと繋がってゆくのだと思います。

私たちは日々子どもたちの微笑ましいエピソードに囲まれ、心を豊かにしてもらっている事を神様に感謝し、嬉しいことや楽しいこと、保育園だからこそできる経験を、これからも一緒に模索しながら過ごしていきたいと思います。

（園長　矢野久美）