あたたかな日差しが園庭で遊ぶ子どもたちに降り注ぎ、春がもうそこまで来ていることを知らせてくれています。気候の変化も大きい季節ですが、風が吹く日はビニール袋を凧にして飛ばしてみたり、どんな環境であっても楽しいことに変えてしまう子どもたちの逞しさに、感心しながら過ごしています。

先日、小学校との連携教育の一環で、さくら組（年長クラス）の子どもたちが東雲小学校の1 年生の授業を見に行って来ました。ランドセルを背負わせてもらったり、1 年生との交流の時間もあり、さくら組の子どもたちは緊張感からか見たことのないような表情をしていました。きっとドキドキの体験だったと思います。優しく接してくれる1 年生のおかげで徐々に緊張はほぐれ、子ども同士すっかり仲良しになってい
ました。オリーブ保育園の卒園児の姿もあり、1 年後のみんなの姿を重ねながら、その様子を微笑ましく見ていました。お別れの時は、お互いの姿が見えなくなるまで手を振る姿がとても印象に残りました。子どもたちは大人が思っている以上に、心の準備ができていて、そこに支えてくれる人がいれば柔軟に軽やかに新しい環境に対応していけると確信することができました。

本年度も私たち保育者は、子どもたちに育てられた日々だったことを実感しています。そしてどのクラスを見ても、子どもたち一人ひとりの"いのち"が輝き、今の時を喜びをもって生きている姿を、とても眩しく誇らしく感じています。

卒園する子どもたちや転園する子どもたちも、オリーブ保育園で一緒に過ごした時間と愛情の種は、しっかりと心の奥に刻まれていることでしょう。
未来に向かって歩いていく後姿を、私たちはこれからもずっと見守り応援していきま
す。

最後にこの一年間、保護者の皆さまには、保育園へのあたたかなご理解とご協力をいただきましたことを職員一同、心より感謝いたします。

そして、これからも皆さまに愛される保育園でありますよう職員全員で心を合わせ歩んで参りたいと思います。一年間、本当にありがとうございました。

（園長　矢野久美）