YMCAオリーブ保育園 > ニュース一覧 > 2024年6月の園だよりをアップしました
ある朝、小学校に登校中の2人組が、保育園の玄関に咲いた小さなあじさいの花に気付き
『きれいだね』と話ながら園の前を通り過ぎて行きました。
寒暖差が大きく季節を忘れてしまいそうな日々ですが、自然の植物がいつも季節の移り変わりを教えてくれています。
これからの梅雨の時期、大人にとっては憂鬱な雨ですが、子どもたちにとっては楽しいひと時に早変わりします。特に雨上がりの大きな水たまりは、とっておきの遊び場となります。
アリやダンゴ虫など園庭に生息するあらゆる虫をたくさん集めては、何とかして飼おうとしています。その好奇心は、大人たちがいつの間にか封印していく大切な感情なのでしょうね。
羨ましいほどのエネルギーを放つその好奇心の芽は、やがて人間形成の大切な原動力となっていくのだろうと思うと、存分に満たしてあげたいと感じています。
先日、園庭で木登りに挑戦していた2歳児の子を、他のお友だちが援助している姿がありました。幼児クラスの子どもたちを見て『いつかやってみたい』と思っていたのでしょうか。一生懸命に工夫しながら登っていく姿とそれを助けている子どもたちは、とても輝いて見えました。いのちが輝くとき、そこには大人が気付かない小さな発見や、夢中になる出来事が必ずあります。そしてその輝きは、周りの人々をも照らし温かな空間となっていきます。
今のときを歓びをもって生きている子どもたちの一瞬一瞬を、今月も大切に過ごしていきたいと思います。
(園長 矢野久美)