YMCAオリーブ保育園 > ニュース一覧 > 2025年6月の園だよりをアップしました
保育園の玄関に今年も紫陽花の花が咲きました。寒暖差が大きく季節を忘れてしまいそうな日々ですが、自然の植物がいつも季節の移り変わりを教えてくれています。
これからの梅雨の時期、大人には憂鬱な雨ですが、子どもたちにとっては楽しいひと時に早変わりします。雨上がりに園庭にできる大きな水たまりは、とっておきの遊び場となります。また、この時期の子どもたちの遊び仲間は、アリやダンゴ虫や幼虫など、園庭に生息する、あらゆる虫たちです。この小さな生き物たちをたくさん集めては、何とかして持ち帰ろうとしています。子どもたちは本当にいろいろな発見をし、『みてみて!』と誰かと喜びを共感する事で、発見する意欲を倍増させていきます。
園庭の畑ではナス、ピーマン、トマトやパプリカなどの他、サツマイモ、赤しそも栽培しています。子どもたちは葉っぱがどんどん伸びてゆくことに瞳を輝かせ、水をやり、小さな変化も敏感に感じ取っています。その好奇心は、大人たちがいつの間にか封印していく大切な感情なのでしょうね。羨ましいほどのエネルギーを放つその好奇心の芽は、やがて人間形成の大切な原動力となっていくのだろうと思うと、存分に満たしてあげたいと感じています。
いのちが輝いているとき、そこには大人が気付かない小さな発見や、夢中になる出来事が必ずあります。そしてその輝きは、周りの人々をも照らし素敵な空間となっていきます。今のときを歓びをもって生きている子どもたちの一瞬一瞬を、今月も大切に過ごしていきたいと思います。
(園長 矢野久美)