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2021年2月02日

2021年2月の園だよりをアップしました

 

一年の中で最も寒い2月になりました。庭に植えたちゅうりっぷとヒヤシンスの芽が春の日差しを心待ちするように、少しだけ顔を出し始めました。

202102olive.jpgそんな寒いある日の出来事です。ひまわり組(3歳児)の女の子が、お散歩に出る際にお友だちのジャンパーのファスナーを一生懸命に留めてあげようとしていました。
その子自身はまだジャンパーを着ていません。ファスナーを留めてチャックを首まで上げるのは少し難しかったようで苦戦を強いられていましたが、何度も何度も諦めずに挑戦し最後までやり遂げていました。やってもらっていたお友だちの方も、ずっとファスナーだけを見つめ"されるがまま"の姿で、やっと出来たときには二人でとても喜び合っていました。それは何とも微笑ましい光景でした。一日の中で起きたほんの小さな出来事ですが、お友だちの為にした行為が自分の喜びになるという経験はとても尊く、その経験が多ければ多い程、思いやりや豊かな心を育んでいくのだと思います。

また別の日の、同じ3歳児クラスのお散歩時のエピソードです。川を眺めてた男の子に保育者が『どうしたの?』と声を掛けると『だって水の音がきれいだから』と言っていたそうです。3歳という年齢で、こんなにも素敵な感性が芽を出し始めている事に感動をおぼえました。長い間コロナ禍にある今、大人が失いかけている感覚を子どもたちは一生懸命に育んでいます。私たち大人は子どもたちを見習って原点に戻り、大切な感情や思いやりの心を、もう一度取り戻さなければいけないと心からそう思いました。

未だ先が見えないコロナ禍にあって人との繋がりが希薄になっていく日常の中で、子どもたちは私たち大人に、失いかけている"大切な何か"に気付かせてくれようとしているのかもしれません。

残り2か月となった今年度のオリーブ保育園での生活が、子どもたちだけでなく保護者の方々にとっても、心安らぐ場所となりますように。そして子どもたちの小さな気付きに共感しながら心豊かに過ごしていきたいと思います。

(園長 矢野久美)

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